釧路川のカヌー

2009 / 3 / 16

カヌー01釧路川をカヌーでくだることとは?

単純にカヌーに興味がある方や他の地域で体験してみて興味がわいてきた方。まったくひらめきや憧れで申しこんだ方も含めて釧路川をカヌーでくだる素晴らしさは言葉だけで表現するのは難しいかもしれない。

それを体験した方の感想はどんなだろうか?まずほとんどの人がカヌーは自分で漕がなければならない、漕ぐのが大変。ひっくりかえって沈没、怖い。体験前にはほとんどの人が同じような不安を持っている。しかし川くだりが終わりカヌーがどんな体験だったかは人それぞれの感想としても怖い、大変という不安はまったくといって消えているのがほとんどの体験者の特徴である。

では釧路川をカヌーでくだることとはいったいどんな意義や意味があるのだろうか。

それは日本全国を見てもこれほど原始の風景を残し、ダムを持たない全長100キロを越える河川がほとんど残っていないということ。釧路川は屈斜路湖から源流が流れ太平洋まで悠久の時を経るかのように流れる。その大部分は釧路湿原の心臓部を大動脈のようにまるで龍のごとく。

細岡のカヌーポートを出艇し1分も経たないうちにカヌーに乗った人たちはまるでため息をつく。それは圧倒的な静寂と大きな流れ。川岸を覆う河畔林の見事さ。目前を水面すれすれに飛んでいく翡翠のように輝くカワセミ。


sunset夕日の時間はさらに格別だ。釧路というように金の川の路はまさに夕暮れの川が黄金色に輝く時間。パドルが水を掻音だけが静寂をさらに高める。それはまるで音楽のように響く。カヌーに乗って1時間もすると皆だんだん口数が少なくなってくるのも理解できるだろう。

こんな素晴らしい世界が登山やトレッキング以外にあったとは。静かに自分を解放できる時間。初めてのカヌーは何歳になっても誰でも可能なのである。あなた自身が想像した以上に素晴らしい世界へようこそ!


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