今日は朝からいろいろな意味で自然の風の色や木の声が感じられる。
関西からのお客さんと夫婦のフクロウをみに行くガイド。
タンチョウに負けない、いやそれ以上にフクロウの夫婦は絶妙の空気感で互いに存在している。わかりやすく言うと自然体の極みともいえる。
ほとんど動かず昼間の寄り添う姿。旦那が少し前で奥さんは少し後ろ。
よく動くのは旦那のフクロウ。
ときどき、美しいがけたたましい声のミヤマカケスがやってきてフクロウ夫婦にちょっかいをだす。フクロウたちは目を開いてカケスの動きをチェックするのだが、カケスもそこそこ近づき騒ぐと森の奥へ。いったい何を話しているのやら。ミズナラの森の谷にはヤチ坊主やホザキシモツケが群生する。今も凍りはじめたが、水がちょろちょろと流れる。
フクロウたちのミズナラの森とヤチ坊主の谷。エゾフクロウたちにはこの2つの環境のバランスが必要だ。
いつからか、阿寒湖のアイヌ部落の木彫りのお土産も、圧倒的だったクマがサケをくわえた彫り物からフクロウの木彫りに。
フクロウの愛らしさと名ハンターぶり、そして彼らの子供への愛情。森の生態系のトップでもある彼らの本当の姿は意外に知らされていない。
フクロウの住む森や、谷の環境も含めてガイドしていけると、フクロウが可愛い、好きだというところから一歩も二歩も進めそうだ。
フクロウのいる森で、ただ彼らがそこにいる喜びや嬉しさを、じっとお客さんと静かに共有できたらいい。
今日のフクロウ夫婦
2009 / 12 / 8