フクロウ三昧

2009 / 12 / 10

ここのところ、エゾフクロウの話や写真がつづく。これ以上は望めないような条件で、つがいのフクロウが観察できるというのが実際のところ。

めったに持ち歩かない一眼レフを持って1人で様子を見に行ってきた。
ここのところ1人で現場など考えられなかったが、不思議とタイミングがそろった。いつもはお客さんを第1に気にしながら観察となるが、今日はじっくりフクロウたちと対峙できた。いやはや1人で何度も笑ってしまう。

今日のフクロウ夫婦雌のフクロウは奥まって静かに目を開けているのだが、なんと人間のように、うつらうつらしてハッ、と我に返るのだ!こっくりこっくりハッ!これが笑うしかない可愛らしさなのだ。しかし一定の時間を過ぎると完全に居眠り。やはりちゃんと警戒している。旦那の雄は終始熟睡。しかしときどきあくびをしたり頭をかいたり。まったく奥さんとキャラクターが違うのだ。

オオワシが青空に舞っていく。今年鶴居で初確認。
フクロウの谷、ミズナラの森で1人。ミヤコザサがときどきさわさわと風の通りを教えてくれる。フクロウたちがゆっくり首を振る。
夜はどんなふうなんだろう。月に照らされた朽木にフクロウがとまり、ほーっほーっふーとかささやくのか。エゾヤチネズミやアカネズミたちはふるえあがり、ヤチ坊主のなかに隠れるのだろうか。

ヤチ坊主

とてつもない贅沢な時間だと思った。フクロウたちの素顔をそっと覗かせてもらった。彼らの意外な表情の豊かさ、野生のハンターとしての顔や鋭い爪。ときどき見せてくれるリラックスした、というか自然な姿。

旦那はあくび

私がそこに長く居すぎることの負荷にも気づかなければ。
フクロウ夫婦、とくに奥さんにお礼を言い、静かにフクロウ谷とミズナラの森をあとにした。
ありがとう!


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