Great Bear

2010 / 5 / 26

今年から「ヒッコリースタジオ」という、写真や音楽関連の仕事を動かすべく活動を開始。一眼レフも、ニコンのデジタル一線完全復帰であらためてフラッグモデルを使うことを決めた。

真剣に写真を撮ることは、小学校6年でオリンパス、大学時代からミノルタ一眼、社会人ニコンフィルムと続け、デジタルでニコンがおくれて一眼を休止、コンパクトデジタル、ルミックスライカLXシリーズで継続していた。
ここ最近のデジタルカメラの進化は目をみはるものがある。
しかし写真は技術よりも感性で撮りたい。
一期一会に感動して、その感動をお客さんや仲間 に伝えたい。
そんな風にあらためて写真と真剣に向かいあうつもりだ。
自分にしか撮れない、切りとれない、そんな瞬間や出来事を見つけていけたらいい。
自分で「好きな写真」といえて、その感性に一緒に共鳴してもらえればさらに嬉しいだろう。
人に写真を見てもらえば、意図したこととはまったく別の評価をもらったり。
もしかしたら違う気づきを教えてもらえるかもしれない。
ガイドとして、ガイドだから、撮れる写真もあるかもしれない。
お客さんに何か素敵な写真のヒントなどアドバイスできたらいい。

新しいカメラをかまえて、フクロウを写すために大きなミズナラのウロに入って、大きな体を隠しながらチャンスを待っていた。
ところがウロの中があまりに素敵で、何かうまくこの大きなミズナラの空洞を表現できないかと空を見上げる。
その瞬間、天から大きな熊が私に降りてきたのだ。まさに天から現れた熊。
今年春にアラスカで北斗七星(グレートベア)を自分のテーマのひとつに写しはじめていた私だが、まさかこんな形で熊が現れると は。

そしてこれが自分にしか撮れない写真なんだと。

前日に熊彫り職人、藤戸竹喜氏の講演をヒッコリーで行った翌日の話。
熊は不思議な形で私に強く静かに降りてきた。
自分の写真の方向性や原点はここにある、と実感できた瞬間でもある。

P.S. 「天から現れた熊」の意味がわからない方は、写真上下逆にご覧ください。


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