レインボーツアー

2010 / 9 / 8

関東からのお客さん2人と知床方面へ、鮭や鱒(マス)の遡上を楽しみにロングツアー。
滝を必死でジャンプする鱒たち。
海から川へ、体を変化させるため、様々な危険を顧みず、じっと河口や川の入り口で待機するカラフトマスたち。
目的のために決してあきらめない彼らに、いつも心を打たれる。

妥協せず、言い訳もせず。
ひたすら。

彼らを見ていると、鱒が遡上しているという事実よりも、彼らの過ごしてきた4~5年の海や森や川での歳月が頭に浮かぶ。
クジラの横を泳いだり、アザラシに追いかけられたり、人間の網にかかる仲間を見送りながら…。
目の前の彼らのひたむきな姿にあらためて思いが募る。

お客さんもじっと鱒たちを見たり、そんな営みの横で、やはり今年親離れしたハシブトガラスの子供の可愛らしさに気づいたり。

知床に行ってみたいというリクエストだったが、私が伝えたかったのはこんな風景や光景。
知床峠からの国後も素晴らしかったが、そんな素敵な風景のなかに、命の営みの旅が見つけられる。

この日は晴れたり曇ったり、雨が降ったり、楽しい天気。
知床をあとにした我々の車が突然の雨を走ると、お客さんが虹だ!と。
発見した彼女にもordinarymiracle。

久しぶりに完全な虹を素晴らしいロケーションで見た。
あまりにドラマチックな虹に皆大興奮。
知床へのツアーの締めくくりには完璧な虹の出現。
北海道のカムイはいつも粋なはからいをしてくれる。


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