2月を乗り切る

2011 / 3 / 3


自分の限界をいったい何度越えたのか(笑)
それはすべて、お客さんとの出会いと、喜んでもらえる笑顔のおかげだ。
難しいガイドや海外の仕事が半分以上を占め、いまだどうやって乗り切ったか実感がわかないほどの2月だった。

なかでもシンガポールの映画監督グレースと、ニューヨーク在住のプロデューサー西前氏との出会いは強烈だった。
感性の出会いとでもいうのだろうか。
彼らと何度も魂の震えるような時間を共に過ごした。
映画の企画やロケハンガイドだったのだが、これほど世界の小ささや広がりを感じたのも珍しい。
現在進行形でプロジェクトは動いている。
海外からのリピーター組も大きなプレッシャーだ。
皆大きな期待と結果を望んでくる。
流氷や樹氷などの自然現象や、動物や鳥を相手にしているとはいえ、確実な結果を必要とされるのがプロガイドの世界。
あらためてその厳しさや難しさを実感している。
もちろんベストを尽くすしかない。

あまり気温の下がらなかった2月だが、フクロウやタンチョウ、ワシたちはこのうえなく美しかった。
そして羅臼の流氷クルーズでは、あまりの流氷と海の美しさにひとりでなんども
「美しい、ビューティフル」
を連呼してつぶやいていた。
シマフクロウを待つ夜も何度も経験した。
これは睡魔や寒さとの戦いでもある。
それでもシマフクロウは素晴らしい姿を現してくれる。
彼らの神々しい瞳は、何度見ても胸を打たれる。
コミミズクたちも今年はたくさん見ることができた。
あの歌舞伎役者のような顔!
そしてそれを見て喜ぶお客さんの顔。
エゾフクロウたちは完全に私の味方をしてくれていた。

今だから言えるが、2月は2回も熱を出して気力だけでガイドしていたときがあった。
もちろんお客さんは気づかなかったが、あらためて自分の健康についても考えさせられた
やはり皆平等に歳はとるのだ。
しかし早くそれに気づけてよかったと思う。
多くの人たちとの素晴らしい出会いに恵まれた。
宿泊以外でもスライド講演や遊びにきてくれた人たち。
2月は出会いも素晴らしかった。

いよいよ今月の17日から4月27日までアラスカガイドへ。
3月もまだまだ沢山のガイドが控えている。




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