連休明けに釧路湿原の特別保護区や釧路川をのんびり下るツアーを催行していた。
今年の釧路川中流域は野生動物天国。
オジロワシが2つがい、流域で営巣して子育て中。
さらに下流ではキタキツネの家族に子狐が生まれたばかり。
ヒッコリー名物のバーベキューやたき火だが、今年は5月からがんがんやっている。
焚火の魅力は簡単には語れないが、私自身がこのうえない好きな時間として行っている。
バーボンウィスキーにドブロ(リゾネーターギター)の音、葉巻もあれば言うことなし。
バーボンはオールドグランダッドのボンディッドを選んでお客さんにショットグラスを渡す。
アラスカでいただいたオレンジピールゼリーのチョコレートコーティングをかじりながら。
息が真っ白に広がるミズナラの森。
小さくなった焚火に近づきながら、時々ぱちぱちとはじける音に静かに耳を傾ける。
舞いあがる火の粉は、まるで踊っている火の妖精たちのようだ。
見上げると満月に近い月がこうこうと夜空を照らしている。
星達はそれでもちらちらと瞬いている。
ときどきオオジシギたちが
「ズビューック!ジッジジ、ズババババ」
とディスプレイフライトを月夜に展開している。
吐く息はどんどん白くなるが気持ちはどんどん熱くなる。
夜冷え込むこの季節だからこそ、さらに焚火は魅力的になる。
バーボンをすすったあとの、腹からのどにこみ上げるキックバックがたまらない。
月夜のたき火
2011 / 5 / 19