マッコウクジラのシーズン

2013 / 7 / 28

マッコウクジラ1 Sperm Whale

7月もまもなく終わるが、知床ではマッコウクジラのシーズンが始まっている。
ミンククジラもハシボソミズナギトリと静かな凪の海に姿を現していたが、シャチに変わって今はマッコウクジラだ。
長崎大学の音波調査もあり、かなり高い確率で遭遇可能。
壮大なハクジラの潜水を目の当たりにする。
なんだかアラスカにいるのか、北海道にいるのか、わからなくなってくる。
ミンククジラとハシボソミズナギトリMinke whale and short tailed shearwater

この北の自然の圧倒的な豊かさ。
人間は目先の利益に目がくらみ、原発やTPPの問題と、我々の前に暗雲立ち込める今だが、福島から放射能の漏れた汚水もこの北の海と繋がっていることを考えると、本当に申し訳ない気持ちになってくる。
北方領土のこともみんなはどれくらい知っているのだろう?
沖縄本島より大きな国後に今6000人のロシア人が暮らしているが、かつてはアイヌの人々の重要な土地でもあったこと。
圧倒的な最高の自然を体感すると、目先や小手先の自然ガーデンや動物園やペットとしての動物としか接していけない我々の未来。
旅だって夢だって、お金がないからとか高いからと、努力することすら思考から外してしまう。
逆に安いから、いいとモノの価値を理解せずに飛びついていく。
目の前のマッコウクジラの姿は本物だ。
ツノメドリが鏡のような海面を飛んでいく。
自然から感じ学ぶこと。
シンプルに考えていく。
素晴らしい壮大な光景は、多くの人、特に若い人たちに伝えていきたい。
ツノメドリ Rhinoceros Auklet
ミンククジラ2 Sperm Whale


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