エゾフクロウの雛が2羽、間もなく巣立って行こうとしている。
母親はまだしばらく一緒にいるが、生まれた森から出て行く時期が少しずつ近づいているのだ。
ミズナラやイタヤカエデの大木が残る森。
何度かお客さんやアシスタント達と観察に行っているのだが、そこで何人かのカメラマンや地元の愛好家と話す機会もある。
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Ural Owl Forest
2014 / 6 / 23 |季節のおすすめ, 6月のガイドレポート
Eurasian Hobby
2014 / 6 / 20 |季節のおすすめ, 6月のガイドレポート
最近、チゴハヤブサの夫婦の観察をする機会に恵まれている。
東南アジアから毎年、鶴居村へ繁殖に帰ってくる彼ら。
ハヤブサという名前でもイメージできるように彼らはめっぽうかっこうがいい。
しなやかさやスピードに代表される飛翔。
今は抱卵がはじまり雄がハンティングして雌に届けるという、これもまたたまらなく胸が熱くなるシーン。
鳥に興味があまりなくても、この彼らの営みを大自然のなか観察できれば、きっと生きている実感や地球が人間だけの世界ではないという考えも自然に芽生えてくると思う。
今、若手が2名ヒッコリーに入っているが、彼らもこのチゴハヤブサが大のお気に入り。
いつも目を輝かせて観察している。
一生懸命日々勉強やトレーニングの彼らだが、そんな彼らとチゴハヤブサたちの生きざまも重なるのかもしれない。
自然や人間の精一杯や一生懸命をみながら自分もベストを尽くす想いをまた新たに思う。
チゴハヤブサの子供たちや巣立ちも今から心躍る。
静寂と満月
2010 / 6 / 30 |6月のガイドレポート
月食の夜から満月にかけて、森のカヌーツアーを連続で催行していた。
星空や満月のカヌー、といってもなかなか実際に体験してみないとわからない世界だろう。
しかし、このメニュー自体が一般的ではないところに、私のガイドの真髄の一部があると思う。
では実際はどんな時間が流れているのだろうか?
偶然にも満月の1日前に月食をカヌーから眺めることができた。
静寂と満月という状況に、カヌーが水面に漕ぎだしていく情景を想像してみてほしい。
もちろんパドルが水面をかく音は最小限。
まったく無音もダメ。
少しだけ水音が響く静寂。
ニジマスたちもときどきパシャリと銀色の波紋とともに静寂を高めている。
エゾアカガエルたちの合唱はエリア別だ。
各エリアごとにそれぞれ鳴いている。
そして突然鳴きやんだときに、圧倒的な沈黙が広がる。 » Read the rest of this entry «
4週連続の週末雨
2009 / 6 / 24 |季節のおすすめ, 6月のガイドレポート
6月の雨が例年の2.5倍以上になっている釧路湿原。
当然週末はすべてツアーやガイドでうまっている時期。プロガイドとしての基本や厳しい条件下での仕事が試されている。それでも私はかなり、雨のプレッシャーも天候悪条件も含めて楽しんでいる。
特に初めてのお客さんは、天気予報でほとんどあきらめや期待感なしでくるので、これまた楽しい。そう。いい意味で「つまらない」「ダメだ」の予想を大きく裏切ってみせること。あきらめている人を喜ばせることは楽しいのだ。
実際に雨やくもりの自然は素晴らしい。いつから晴れがよくて、くもりや雨はダメなのか。
確かに雨は、外ではわずらわしいことがたくさんだが、素敵なこともたくさんある。 » Read the rest of this entry «
“Go with Muddy Feet”バースディトレック
2009 / 6 / 8 |季節のおすすめ, 6月のガイドレポート
帯広ラフラさんから3日ぶりに鶴居に戻り、翌日6月1日から2日にかけてアシスタントの上村のバースディを2人で祝いに特別保護区にテント一式 かついで出発。特別保護区入り口に夕方5時に到着し急いでキラコタン岬突端までをめざす。日没の湿原の森を歩き、湧き水の素晴らしい沼で水を補給。ここで日没、時間は7時をまわったところ。特別保護区内で当然人間は誰もいない。静かに暮れていく湿原の夕日。
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