Japanese Crane

2009 / 12 / 27 |12月のガイドレポート

いよいよ冬のガイドシーズン到来だ。
早朝のしばれる空気にふれながら、美しい朝と、そこに暮らす動物や鳥、木々、そして人びと。無条件に美しいこの風景と時間。

とりわけタンチョウたちはこのシーズンの主役だ。樹氷におおわれた木々に囲まれた川のなかに、じっとたたずんでいる。朝日がさすころには、川のなかで求愛ダンスを始めるものたちも。まるで水墨画のような世界。いや、それ以上に、美しく気高い彼らの立ち姿や舞い姿。 » Read the rest of this entry «

鶴居村に帰ってから

2009 / 12 / 7 |雑記, 12月のガイドレポート

契約フクロウさん鶴居村に帰ってからいつものように陶器市やイベント、ライヴとバタバタがいつものパターン。しかし今回は74歳の私の父が脳梗塞で倒れ入院。2回目だったが今回は退院3日で1週間後には緊急手術。病院側からも覚悟を宣言された。家族の命の保証がなくなる宣言を受けるのは、私もかなり動揺した。今も建前では気持ちの整理がついていることになっているが本音はどうだろう。 


右足右手と言葉をほぼ、うしなってしまった父。かろうじて喜怒哀楽が理解できるが、弟や母らの動揺もまたつらい。こんな感じでまったく情報更新という気にもならず、しかも今はインフルエンザらしき風邪でやられたときた。まったく参った、と言いたいが、やっと気を取りなおしていくふんぎりがついてきた。父に感謝の気持ちもこめて、仕事を目いっぱい頑張るしかない。 

イベント中のライヴでは娘と初めて共演。これは本当に自分でもびっくりした。娘が考えていた以上にしっかりドラムを叩いていたことや、音楽に対して真剣だったからだ。親ばか承知で言わせてもらっても、かなり納得がいく初共演だった。ベースマンのお墨つきももらった。 

研修生の香織ちゃんも早朝ガイドや昼間のカフェなど一生懸命頑張ってくれていた。今年はエゾフクロウが大当たりの年で、今現在で4か所の契約フクロウさんのねぐらをおさえてある。なかには夫婦そろっても。カメラマンのマナーには相変わらず閉口するが、それも含めて少しずつでも、フクロウの立場で啓蒙していけたら、と考えている。 

タンチョウたちはすでに100羽をこえるいきおいでヒッコリーの前に集まりだしている。夕方屋根の上をねぐらへ飛んで帰る姿は壮観で、言葉をうしなう。 

マイナス10度をこえた日はミズナラの森が美しい樹氷でおおわれて輝きはじめた。いよいよ美しい冬の到来。私もさっきまで来年のアラスカツアーの行程確認でアラスカの地図を見ながら、いよいよまた素晴らしい冬がやってきたなと実感していた。冬は本当に素晴らしいと思う。 
美しさに厳しさが加わり、見るもの感じるものを圧倒する。そこで暮らす動物や鳥、人間もまた格別になる。冬が寒くて本当によかった。 

父がいつまでもつかはわからない。しかし今は精いっぱい生きてもらい、私も頑張ろう。

興奮!キムンカムイ

2009 / 5 / 24 |季節のおすすめ, 5月のガイドレポート

昨日から3日間のバードウォッチングガイドで釧路湿原をお客さんと動いている。チゴハヤブサのペアやエゾフクロウの雛の巣立ち、タンチョウ子育てと豪華ガイドメニュー。
しかし今日私が大興奮!目の前に疑う余地のないヒグマ【(アイヌ語で)キムンカムイ】がいる!年に1回か2回は出会うが、今年は早いし距離が近い!

湿原から山へ移動中らしく、私の車の停車で湿原をうろうろしていた。これは道路を渡って山に行きたいのだとクマ同士(ヒグマと私)の意思の疎通ができたので、即座にエンジンを止めて様子を見る。
お客さんは4人、静まりかえってから皆興奮。状況説明をしながら皆で見守る。

するとなんとすっくと立ち上がった!!!立ち上がったヒグマ
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釧路湿原の奥地へ

2009 / 5 / 10 |季節のおすすめ, 5月のガイドレポート

連休中に、ヒッコリーの常連さんと新しいアシスタントの上村と、カヌーでしかアプローチできないルートで湿原最深部に入ってきた。

釧路湿原最深部へ

カヌー1艇がぎりぎり通過できるような、細い水路を何キロか漕いでいく。
特別保護区はキラコタンから年間を通じて入るが、今回は水路。

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オーストリアのスワロフスキーから

2007 / 11 / 20 |ガイド, 安藤誠のモノがたり, 11月のガイドレポート

タンチョウ昨日ヒッコリーウィンドになんと、オーストリアのスワロフスキー社からNO.2のポジションとマネージャーが、はるばるお越しくださった。

私の仕事ぶりの視察と挨拶をかねての鶴居入りに、本当にびっくりさせられたが、実際に彼らに会っていろいろな話ができてラッキーだった。素晴らしい紳士のレーマン氏とヒルベル氏。有志を集めて急きょスワロフスキーの懇親会も開いた。銀座からサポートのT氏も同行してもらい、スワロの歴史やテクノロジー、現在や今後についてなど、おおいに盛りあがる。

私も現場のガイドとして、いろいろな話を彼らとすることができた。おそらく、今後のスワロフスキーとのおつき合いなど、重要なポイントが押さえられたと思う。

スワロのお2人

ヒッコリーにお泊りしてもらい、早朝には日の出前からねぐらのタンチョウや大きな牡鹿、オジロワシ、ミサゴ、ヤマセミなどもガイドで見せることができた。北海道の豊かな自然や、スワロのものづくりの考え方に共感していることなど、多くを話すことができたのも嬉しい。

スワロは「30年保障」でわかるようにものづくりには、非常に丁寧な改善・対応をウリに、頑張っている。小さな鶴居村で世界の一流スワロフスキーと出会える、ということが今回自分でも素晴らしいことだと確信した。

Where Am I?

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