連休中に、ヒッコリーの常連さんと新しいアシスタントの上村と、カヌーでしかアプローチできないルートで湿原最深部に入ってきた。

 

カヌー1艇がぎりぎり通過できるような、細い水路を何キロか漕いでいく。
特別保護区はキラコタンから年間を通じて入るが、今回は水路。

 

湿原の木

途中からあきらかに湿原内の「気」が変化している。美しいとか綺麗という次元を超えて、時間枠もとんでもない歴史のつみかさねを感じる。人が入っていないということ。

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一同ため息をつくような場所。
アラスカやカナダの大自然にやられているガイド2人も完全にノックアウトだ。

信じられないことも起きた。

太古の時間をさかのぼるフィールドに飲みこまれていた我々の前に、なんと2羽のタンチョウがゆっくり舞い降りてくるではないか!

無数の水鳥たち、鹿の群れ。

サルルンカムイ【(アイヌ語で)ヨシ原の神】であるタンチョウがつがいでいる。
カヌーでしか訪ねることができない場所。 釧路湿原の、まさに核心の核心だ。

ヒッコリーウィンド10年目にして、ガイドも核心にまた近づくきっかけをもらうことができた。

言葉にできない感動。
釧路湿原は凄すぎる!