大阪コミュニケーションアートスクール

2010 / 10 / 29

この時期にはめずらしく冷え込んだ大阪。今年もOCAに特別授業にやってきた。
最初の1時間半の授業は、いつもとは違う動物飼育の学生たち。
人数も多く、100人を超えている。
今回のツアーで、学生対象はこの大阪が九州に続き2回目なのだが、満員状態の教室はいろいろな意味で熱気がどんどんあふれてきた。はじめは学生たちの反応や、彼らのバイブレーションを感じながら話をしていこうと様子をみていたのだが。
私が考えているより彼らは純粋に写真や話を受け入れてくれていた。
これは本当に嬉しく心から感謝したい。
そもそも授業というものは、本来学生たち自身と講師が一緒に作り上げていくもの。
私の話の一方通行ではなく、彼ら生徒のバイブレーションを常に感じながら話が空間にとけて皆の意識に入っていく。
そんな授業ができたらと思う。
テーマはordinarymiracle。まさに日常の奇跡を感じる感性や丁寧な生き方を伝えられたら。

私は、自分の体験したことと自分で見て感じて写した写真を使い、講演や授業を進めているが、リアリティを意識してもらえれば最高だ。

本当に感動するということ。

もしかすると、実際の現場をガイドするように、講演や授業でも人を勇気づけたり感動してもらうことができるかもしれないと思う。
実際私も過去にプロガイドの試験を受ける決意をしたのは、北海道大学の小野有五氏の講演に参加してからだ。
小野有五氏は、私の小学校時代からの親友が、ヒッコリーウィンド開業前にプレゼントしてくれた本のシリーズの作者でもある。
これも考えると不思議なご縁である。

今回の私のツアーの原点は、まさに、出会いと感動を提供することなのだが、改めてこのミッションは奥が深いと再認識させられている。
面白いだけでもダメ、かと言ってつまらないのは論外。
来ていただいた人に響かせるということ。
本当に難しいと思う。
実際、写真は見せられるが現場のようなわけにはいかない。
あらためて普段どれだけ現場の森や動物たちに助けてもらっているかがわかる。
しかし講演や授業でも感動することが伝えられたら素晴らしい。

多くの学生たちを前にあらためて考えさせられた。
2時間目の、環境関連の学生たちは人数も少なく、さらに大人しく、ギャップに少し驚いたが、これも自然なことだろう。

生徒やお客さんとともに創る、感動を共有する時間。
実現できるように精いっぱいやるしかない!

ツアーはいよいよ後半に折り返していく。


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