アラスカにガイドに出る前に、かなり濃い仕事を数多くしていた。
写真についても、自分で絵を描くように写していた時間もあった。
今さらやっと、それらの写真たちの編集や取り込みをしていて自分でもあきれるのだが、ここのところ評判のいい写真を何枚か紹介したいと思う。
ユーコンの上村知弘やタミーとの再会もうれしい時間だった。
そのタミーがこの日記のタイトルのソフトサイレンス(穏やかな静寂)を私の写真につけて気に入ってくれた。
撮影の秘話を話すと、私のなかでは完全にストーリーができていたつもりの撮影に、突然そのストーリーに参加すべく白鳥が1羽近づいてくるではないか。
結果的に私の物語は大きく展開して、自然の必然のごとく、新しい物語となった。
氷点下20度の朝の出来事である。
納得のいく写真は、なかなか写したり、手にいれることは難しい。
しかし自分でも感動できる写真には、時々出会えるのだ。
矛盾しているような話だが、時間を切り取ること。
そこには、その前後の時間の経過も無意識に感じられるような表現があると、素敵なのだ。
話がどんどんむずかしくなってしまう。
単純に写真を見て、感じてもらえれば、嬉しい。
観る者に物語や時間軸を感じてもらえるような作品も目ざしていけたらいいと思う。
6月中旬に釧路信用金庫さん本店や支店で私の写真展(実は初めて)を開催していただき、基調講演も予定されることが決まった。
近日詳しい日程などをアップできると思うが、そんなこともあって、写真選びに奔走しながら準備を始めている。
Soft Silence
2012 / 5 / 28