Snowshoes Hike

2012 / 1 / 25

2012は摩周湖のスノーシューツアーが人気だ。
「立ちどまるところ、すべてが絶景」が売りだ。
TSL(フランス製)のスノーシューは、MSR(アメリカ製)とならび、本当に快適にアップダウンをこえて安心して雪中散歩が可能。
ヒッコリーでは年配者から幼児(6歳)まで同じステージで楽しんでもらっている。
世代をこえて同じフィールドで、というのはなかなかありそうで、ない。

摩周湖は冬季間閉鎖のシーズンを利用してアプローチ。
夏季に大にぎわいの摩周湖も、冬季はほとんど観光客がいない。
スノーシューで少し稜線を歩くと、そこは神々の土地を感じるのだ。
そして歩くのや話すのをやめた瞬間、とてつもない静寂に包まれる。
眼下に広がる摩周ブルー。
遠くには斜里岳の雄姿。
カルデラをこえて飛来するのは空の王者、オオワシ。
ワシを下からではなく上から見下ろしたことがあるだろうか?
流氷に餌をまかれて集まっている彼らとは、まったくと言っていいほどの威厳がただよう。神々の土地に舞う神々の使者。
改めて、本当の悠久の北海道、北の大地の素晴らしさを、かみしめる瞬間がそこにある。

ワタリガラスとの出会いも格別となるはず。
70種の声で鳴くといわれる彼ら。
飛び方や鳴き方はあきらかにハシブトやハシボソガラスたちと異なるのだ。
私はアラスカでいつも挨拶しているのだが、ここ北海道、摩周湖で彼らに出会うのは北の魂を再認識させてくれる大地の声。
心底湧き上がる北に生きている喜び。
おおげさに言うならきっとそんな気持ちなんだろう。

大地から、生きる喜びや感謝の気持ちをくみ上げていってほしい。
悠久の時を経て、それは尽きることのない素晴らしい魂の贈り物なのだから。


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