大人のカヌーツアー2日目

2007 / 8 / 27

別寒辺牛川上流大人のカヌーツアー2日目は少し遠出して、牡蠣で有名な厚岸町の別寒辺牛川でロングツーリング。途中1度上陸あり、のまる1日ツアー。

スタート地点には大きく「クマ出没中注意」の看板がやたら目につく。そう、この川はクマの密度が非常に高い。言い方を変えれば、最高の自然バランスがまだ残っている、素晴らしい川と、その川を取り巻く環境なのである。

うっそうとした森の中を流れる川に、ときどき身をかがめて枝をくぐるスリル。ガイドも気を抜けない、なぜならばカヌーの通過ラインがわずか1メートルほどの倒木密集地帯もあるからだ。

それにしてもお客さんの反応も早い。「昨日の釧路川もこれ以上ない素晴らしさと思ったけど、ここもすごい!感激です!」を連発。私も心から素晴らしい川下りと実感しながらのパドリング 。
興奮しながらもゆっくり下っていると、あらら。もしや!あれぇ、やっぱりだ!ヒグマの足跡がくっきり水辺に。しかも泳いでいる。川側から始まり岸についている足跡もある。ヒグマのあしあと

お客さんがおびえる前に、私があまりに嬉しそうに興奮して実況中継のように話すので、皆、「安藤さん大丈夫ですか?クマは襲ってきませんか?」と言いつ つ、「ここをクマが泳いでいるなんてなんてすごい!」そう言ってくださるお客さんもいた。
そう、クマのいる川を下る素晴らしさを、まず伝えたかった。

途中から川は湿原の中に入りはじめ、開けてくる。中継地点で上陸してランチ。昼からは乗艇位置をチェンジしての出艇。
ここからが私の名づけたアラスカロケ地区。皆あまりの景色の広がりに息をのむように静かに「すごい」と小さくうなずく。
別寒辺牛川の、変化に富む素晴らしいロケーションのピーク。アラスカステージ

ゴールが見えたとき、女性客の悲鳴のような、「ああ、もう終わってしまうの?安藤さん、もう1回上流行きましょう」(笑)

頭上を飛ぶオジロワシやミサゴ、大サービスで飛び交うカワセミたち。紅葉が静かに始まり、風がほのかにひんやりした、夏から秋への素敵な大人の川下りだった。


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