東北関東大地震とアラスカガイド

2011 / 3 / 17

地震の時はガイド中で台湾からのお客さんを釧路に送っていくときでした。
釧路川が逆流している光景をみながら、ルート確認しながら釧路駅へ無事到着。
福島いわき市や東京からいらしていたお客さんもなんとか東京に帰られました。

大惨事を目の当たりにしながら、日々釧路湿原では変わらない生命の営みが美しく静かに続いています。
ガイド中も何度も自分にこれでいいのか?と問いかけながらの日々。
しかしお客さんに最低限の安否や現状を確認して、あとは全力で自分の使命を果たすのみとガイドに集中しました。

多くのイベントやツアー、旅行が中止されるなか、ヒッコリーもシンガポールからの長期ガイドなどがキャンセルとなりました。
しかし復興にむけて、それぞれが自分に今できることをしっかりやることこそ大切だと考えます。

あと10分でアラスカガイドにむけて釧路空港にむかいます。
今回は4月27日までの長いガイドですが、4回のツアーで1人のキャンセルもでませんでした。
私は参加者の皆さんに何をすべきか、はっきりわかっているつもりです。
まだうまく気持ちをまとめられませんが、方向性だけは強くはっきり持っています。
こんなときだからこそ、最高に楽しんでもらえるアラスカツアーにしなければなりません。
この地球の営みのなかに、震災もオーロラも、笑顔も悲しみも、あるのですから。
アメリカやイギリスをはじめ、世界中のお客さんたちから、心配とお見舞いのメールやお電話をいただいています。
暖かい気持ちでいつもいられる幸せに感謝します。
そして震災にあわれたすべての人たちに、希望の光が見えますように。
さらなる勇気と立ちあがる力が与えられますように。

鶴居ではエゾフクロウが昨日はじめてつがいになり、タンチョウたちは新しい生命を宿しに湿原へと、一斉に戻りはじめています。
川の水音は優しくメロディを奏ではじめ、ヤナギたちは銀色に輝く芽を吹き出しました。
この変わらぬ自然の素晴らしい営みの力を皆さんへ。

写真はすべてこの1週間のものです。
心をこめてアップさせていただきます。
明日成田からシアトル経由でフェアバンクスに入ります。


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