冬の夜のスノーシュー

2010 / 1 / 23

日暮れからスタートするスノーシューツアー!

日暮れのトドマツの森を歩く。きゅきゅっと雪が鳴る。無数のエゾユキウサギやキタキツネ、エゾクロテン、エゾシカらの足跡。日が暮れてみるみる暗くなるのにワクワクする。ヘッドライトを点灯させ、歩くとあっという間にヒゲが凍り始めた。鼻の下のヒゲが凍るとマイナス15度、アゴならマイナス20度だ。

お客さんは初めてのスノーシュー。しかし森の圧倒的静寂に包まることに感動。スノーシューがどうだと考えるひまもない。三日月が森も木々の間から顔を出した。気づくとまわりには無数の星が輝きはじめた。

雪が音を吸いこみ、木々が静かに話しかけてくる。足跡はそこに命の躍動と厳しさを、まるで物語のように映しだす。

月光にヤチダモが照らされ、雪原にシルエットが美しく立ち並ぶ。なんて美しく厳しく。それは荘厳といってもいいだろう。オリオンの光る夜空に青白くたたずむ山々。夜の雪原や森、空は深い青のイメージだ。



星の光と月光が雪道を美しく照らし出すので、帰りはヘッドライトをつけることを自然にやめた。なんて素敵な夜なんだろう。まるで童話絵本の世界にいるような感覚。素晴らしい時間をお客さんたちと過ごせて心から感謝。


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