鶴居村に帰ってから

2009 / 12 / 7

契約フクロウさん鶴居村に帰ってからいつものように陶器市やイベント、ライヴとバタバタがいつものパターン。しかし今回は74歳の私の父が脳梗塞で倒れ入院。2回目だったが今回は退院3日で1週間後には緊急手術。病院側からも覚悟を宣言された。家族の命の保証がなくなる宣言を受けるのは、私もかなり動揺した。今も建前では気持ちの整理がついていることになっているが本音はどうだろう。 


右足右手と言葉をほぼ、うしなってしまった父。かろうじて喜怒哀楽が理解できるが、弟や母らの動揺もまたつらい。こんな感じでまったく情報更新という気にもならず、しかも今はインフルエンザらしき風邪でやられたときた。まったく参った、と言いたいが、やっと気を取りなおしていくふんぎりがついてきた。父に感謝の気持ちもこめて、仕事を目いっぱい頑張るしかない。 

イベント中のライヴでは娘と初めて共演。これは本当に自分でもびっくりした。娘が考えていた以上にしっかりドラムを叩いていたことや、音楽に対して真剣だったからだ。親ばか承知で言わせてもらっても、かなり納得がいく初共演だった。ベースマンのお墨つきももらった。 

研修生の香織ちゃんも早朝ガイドや昼間のカフェなど一生懸命頑張ってくれていた。今年はエゾフクロウが大当たりの年で、今現在で4か所の契約フクロウさんのねぐらをおさえてある。なかには夫婦そろっても。カメラマンのマナーには相変わらず閉口するが、それも含めて少しずつでも、フクロウの立場で啓蒙していけたら、と考えている。 

タンチョウたちはすでに100羽をこえるいきおいでヒッコリーの前に集まりだしている。夕方屋根の上をねぐらへ飛んで帰る姿は壮観で、言葉をうしなう。 

マイナス10度をこえた日はミズナラの森が美しい樹氷でおおわれて輝きはじめた。いよいよ美しい冬の到来。私もさっきまで来年のアラスカツアーの行程確認でアラスカの地図を見ながら、いよいよまた素晴らしい冬がやってきたなと実感していた。冬は本当に素晴らしいと思う。 
美しさに厳しさが加わり、見るもの感じるものを圧倒する。そこで暮らす動物や鳥、人間もまた格別になる。冬が寒くて本当によかった。 

父がいつまでもつかはわからない。しかし今は精いっぱい生きてもらい、私も頑張ろう。


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